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2022.2.3

特集:時が重なる場所を訪ねて
もうひとつの時間を Another Time

京都御所のほど近く。かつて茶の湯に用いる釜を鋳造していた釜師が多く住んでいたことを由来とする釜座通りを北に抜けると、その突き当たりに、ひときわ目立つ大きな洋館が建っている。
その洋館の名前は、「京都府庁旧本館」。現役で実務が行われている観光庁舎としては日本最古の建築物。長い歴史を持つこの建物に耳を傾けてみると、それぞれの想いで携わった様々な人々の足跡に触れることが出来る。そうした人々の足跡に耳を澄ましながら、この歴史ある洋館の物語を辿ってゆきたい。

運命に翻弄された建築家の物語

将来を嘱望された若手建築家が設計

「京都府庁旧本館」は、当時26歳の若さであった 京都出身の建築家 松室重光(1873~1937)の手によって設計された。
今から遡ること100年以上も前の1904年(明治37年)に竣工したという、その内に一世紀もの長い時の流れを秘めている洋館だ。
平成という時代が終わりを告げ、新たな元号である令和という名前が発表された今、明治、大正、昭和、平成という四つの時代の移り変わりと共に歩んで来たことになる。

建設当時、国内に蓄積された西洋建築技術の粋を結集し、設計され「現今府県庁の建築としては、東京、京都、兵庫の二府一県なるが、吾輩が観る処によれば新式なるだけの点に於いて京都は遙かに東京、兵庫を凌駕し、全国第一として誇るに足るべし」とも言われ、全国から見学者が絶えなかったと言われている。

設計を担当した建築家の松室重光は、当時の京都の地においてはじめての建築家であり、西の伊東忠太(1867~1954)とも称されるほどの建築家であったという。

Reference :

  • 「松室重光と古社寺保存(日本建築学会計画系論文集 第613号)」
    著者:
    清水重敦
    出版:
    日本建築学会
  • 「桜のいのち庭のこころ
」
    著者:
    佐野藤右衛門
    聞き書き:
    塩野米松
    出版:
    ちくま文庫
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